恐ろしい血塗られた戦闘から三日が経過していた。アロリア軍は散り散りになり、将軍は無慈悲に抵抗勢力の残党を追い詰めていた。そしてついに将軍は目的
としていたゴールにたどり着いた。アロリア軍のリーダー、アルタン王子を捕まえたのだ。
将軍はアルタンを彼の前に引き出すよう命令した。奴にこれからの運命を聞かせてやるのだ。
アルタン王子は6フィートを超える長身でがっしりとした体格をしていた。アルタンは公正なリーダーとして、そしてタフな勇者として名声を得ていた。
一年間アロリアはアルタンのリーダーシップの下で将軍の攻勢に抵抗を続けてきたのだった。
将軍は捕らえられた敵を嬉しそうに見ていた。
「自分の意志に遭えて逆らうために、そして私への反逆が強くさせるために、私はお前の国民を処刑してやる。
アロリアは死の王国になるだろう。全ての者は死に、最後にお前一人が残る。そしてお前は自らの抵抗が何だったかを知ることになるのだ」
将軍は言った。
アルタンには将軍が無慈悲なやつで、脅しの言葉を本当に実行することはわかっていた。国民をなんとか助けたいと必死に考えた。
「お前の目的は私だろう」
アルタンは叫んだ。
「もし我が国民を生かしてくれるなら、お前が望むこと何でも進んでやろう。勇者として誓う」
「私が求めることはなんでも? 自分から進んで?」
将軍は尋ねた。そして少し間をおき、意地悪な目つきで言った。
「お前にふさわしい罰がある。しかし警告しておく。もしお前が約束を取り消すなら、私は脅しの言葉を実行することになるだろう」
「もし国民を生かしてくれるなら、そして彼らを良く扱うなら、私はお前が与えるどんな罰も受け入れる。
その罰がどんなにひどいものでもあったとしても。私は勇者としての名誉にかけて誓う」
アルタンは答えた。アルタンは悟っていた。おそらく将軍のために戦うことを強制されるだろう。しかし、国民のことを第一に考えなければならない。
「よし、それならそうしよう」
将軍は大声で笑った。
「私のやりたいようにやる。そしてもしお前が誓いを取り下げるなら、私は処刑を実行することになる。覚えておけ」
アルタンが驚いたことに、将軍が魔法使いに合図すると、魔法使いは魔法の呪文を唱え始めた。
これはまったく予期していなかったことだった。アルタンは魔法使いが何をしようとしているのか将軍に説明を求めようとした。
しかし突然何もしゃべれなくなった。少しの間アルタンは戸惑っていた。しかしすぐに身体が変化し始めていることに気がついた。
声を出そうとしたが、口をあけて音のない叫び声をあげることしかできなかった。
アルタンはドスンとひざまづいた。全ての力が身体から流れ出してしまったかのようだった。
アルタンは手を上げて、あっけにとられて見つめた。日焼けした筋肉質な手は縮んでしまって、白く、細く、繊細になっていた。
顔の形が変化していくのが感じられた。濃い髭は顔の中に吸い戻されたようだった。頭からはストレートの滑らかなブロンドの髪の波が伸びて肩にふりかかっ
た。
アルタンは窒息しそうだった。あばら骨は押しつぶされて、スリムな腰を形成した。
アルタンの目の前で、シャツの下に二つの大きなこぶが形作られるのが見えた。肉は膨張して二つの大きな乳房になり、徐々に垂れて、胸にずっしりとぶら下
がった。
ほとんど病気のような状態だった。内部のねじれは内側自身が変化していることを物語っていた。アルタンは男性自身が縮み始めたのを感じた。
そして最後に自分の声が高い音で、女性のような金切り声なのに気がついた。しかしそのときはもう遅かった。
アルタンは男性自身が身体の中に消えて行くのを感じた。そしてそれは何もない奇妙な感覚で置き換わった。意識は自分の身に起こったことに縮みあがった。
アルタンが回復する前に将軍は乱暴に足元まで引き寄せた。アルタンはズボンがおしりからずり落ちるのを無力に感じた。それは今やスリムになったウェスト
には大きすぎた。
反射的にアルタンはもがこうとした。しかし新しい身体の力の乏しさに愕然とした。将軍はアルタンをたやすく支配した。そして彼の新しい身体を間近で品定め
した。
「上々だ」
将軍は好色そうに言い、手をあげてアルタンの新しい乳房にシャツの上から押しつけた。将軍は乳房を無造作に揉みしだいた。
暴れる女に言うことを聞かせる力があることを楽しみながら。
「何をした」
アルタンはあえぎながら言った。声は予想外に女性的な声だった。
将軍は悪魔のように微笑み、つぶやいた。
「覚えているだろう。お前は自ら進んで承諾したのだ」
自分の身に起きたことを理解してアルタンはショックを受けた。そしてもがくのを止め、将軍を怯えた目で見つめた。
将軍は美しい女性の顔に浮かんだ怯えた表情を見て微笑んだ。
「いや……」
アルタンはあえぎながら言った。
「おれは絶対そんなことには同意していない。絶対に。そんな意味で言ったんじゃない。言うはずがない」
「でも、おまえはそうすることが可能で、そうするだろう」
将軍は静かな口調で言った。
「お前は同意した。自ら進んで、従順に、私が望むことを全てに。もちろん考えを変えても良い。しかしそのときは……」
将軍は脅しの言葉を途中で止めた。アルタンが将軍の要求に同意しなければならないことはわかっていた。そうしなければ国民の虐殺に直面することになる。
しばらくアルタンは将軍を見つめていた。アルタンは正気でいられるはずがなかったが、理解しなければならなかった。
しかしアルタンは直感的に知っていた。将軍は正気だ。そして脅しの言葉を実行するだろう。
何か他の方法があるはずだ。女として生きることはできない。彼は勇者だ。レディではない。
アルタンは必死に逃げ道を考えようとした。しかし将軍の目を見たとき、逃げ道はないことがわかった。アルタンの緑色のかわいい目は敗北でしだいに落ち込ん
でいった。
女であることを楽しんでもらえると思うよ。将軍はあざけり笑った。
お前が着る美しいドレス、スカート、コルセット。そしてそれを飾るペチコート。
もちろんおまえはつつましく服従的でなければならない。そして主人のためにかわいらしくしていなければならない。
将軍は微笑み、二人の女性の付き人に近くに寄るよう身振りで合図した。
「セレモニーで披露できるようプリンセスに衣装を着せろ」
将軍はあざけり笑いながら命令した。
「そして──」
将軍はあごをもって彼女に上を向かせ、ぞっとしている目を見た。
「私は彼女がすみずみまでプリンセスの姿になるのを見たい」
アルタンは自分の身に起こったことへのショックで、抵抗することも忘れて、別の部屋へ連れて行かれた。
そして荒々しい勇者のスーツを脱がされ、香水の香る浴槽に入れられてしまった。
何が起こったのか? アルタンは将軍の軍隊で戦わされることを覚悟していた。
この運命は想像することができた全ての予想よりさらにひどいものだった。知らないうちに、自発的に女性に変えられることにアルタンは同意した。従順な女性
になることを。
しばらくの間、状況のあまりの恐ろしさに誓いを取り下げることを考えた。しかし国民の窮境とアルタンの聖なる勇者の誓いは続けなければならないと悟らせ
た。
勇者の誓いを破ったものはいない。アルタンは同意した。選択の余地はない。約束を守るしかないのだ。
アルタンは心の中で恐怖を感じていた。それは以前は決して経験したことのないものだった。
「よろしい。では言いなさい」
女は要求した。
「私は行儀良くします」
アルタンは服従しなければならないとわかっていたのでそう言った。
「ちゃんと言いなさい」
女は要求した。
「私は行儀の良い女になります」
アルタンはつぶやいた。顔は恥辱で真っ赤になっていた。
「よろしい。行儀の良い女になるのならかわいらしく、女らしく装いましょう」
女は満足して微笑んだ。
比類のない羞恥の中で、アルタンは女たちの命令におとなしく従った。そしてゆっくりとピンクのフリルのついたレースのパンティを長くスレンダーな脚に引
き上げていった。
シルクは絶対的に滑らかで、アルタンは曲線的な尻にキワどいパンティを引き上げた。しばらく、彼は脚の間に何もない奇妙な感覚を感じた。
レースのパンティは彼の新しい女性自身を滑らかに覆い、滑らかな素材は擦るようなある種の無意識の喜びを引き起こしていた。
アルタンは敏感な女性的な乳房を持ち上げて垂直に保っているブラの感覚を知った。そしてレースのストラップが肩にかかって落ち着かない感覚も知った。
しかし、乳胸をレースのシルクのカップに滑らかに滑り込ませ、大きな胸の重みを支えさせると、少しほっとしたような気がした。それはまるっきり女らしいア
イテムだった。
アルタンそのようなものを一度も着たことがなかった。アルタンには乳房を支える滑らかな素材が感じられた。そして肌の上をレースの淵が肉感的に撫でるのが
感じられた。
女たちは続いてレースのガーターベルトを手渡した。アルタンはゆっくりそれを身に着けた。
薄いストッキングを手にとって、シルクの滑らかな薄く透き通った素材を白い脚にゆっくり引き上げ、レースのストラップでつりあげた。
長く細い脚にストッキングは思いがけない感触を与えた。今までに体験したことのない官能的な感覚だった。
肩と脚を走るレースのシルクのストラップで全身が覆われ、拘束され、束縛されているかのようだった。
女たちは最後にひじまでの長さのシルクのピンクのかわいい手袋をつけさせた。
女物の衣装を装うという考えはまったく屈辱的だった。
アルタンは勇者だったので、普段はラフな皮製の服や鎧を着ていた。しかし今は柔らかいフリルのついた女物のランジェリーを着せられている。
官能的な女物の下着を身にまとって、テーブルに腰掛けさせられると、アルタンはかわいい顔に化粧をほどこされた。
二人の女が化粧をすると、アルタンはとまどいで顔を紅潮させた。女物のランジェリーを着てこの場にじっとしているのはとても屈辱的なことだった。
アルタンは目を伏せ、レースのシルクのブラで覆われている甘美な新しい乳房を見た。
ピンクのシルクのカップの中でずっしりとぶら下がっていて、その重みがレースのストラップで肩にかかっているのを感じた。
女たちはファンデーションを塗り、そして元々充分に丸みのある口唇に口紅を塗った。
アルタンは言われるがままに、唇をつぐまされたり、突き出さされたりさせられた。
柔らかいブラシがゆっくりと口紅の上を動くのが感じられた。女たちはゆっくりと繊細なピンクに塗っていた。
口唇が終わると、マスカラとアイシャドウを長いまつげの目にほどこした。
目を閉じてその場に座っていると、柔らかいシルクのサスペンダーと脚を覆っているストッキングが感じられた。
最後に、女たちはかわいい高いほおにブラシをし、繊細で女性的な頬紅をほどこした。
支配することを楽しみながら、女はアルタンに指示して長い鏡に向かわせた。
細身の身体にピッタリした長い白とピンクのシルクのドレスを装わせると、充分に女性的な姿がそこに映し出されていた。
アルタンは自らがゆっくりと女らしいドレスを着せられる姿をなすすべもなく見ることを強制された。
アルタンはドレスの中にまたいで入り、女たちはゆっくりとスレンダーな身体に引き上げた。
女たちが女性的なおしりの上をゆっくりと引き上げていくとき、アルタンにはぴったりしたドレスの柔らかい素材が感じられた。
シルクのスカートがストッキングを履いた脚の上に触れると、そのきつさが感じられた。
ドレスはウェストの部分はギュッとタイトに集められていたが、そこから大きな腰当てでふわりと膨らんでいた。
幅の広いピンクのリボンがスリムなウエストのまわりに結ばれた。そして愛らしいドレスの背中にかわいい結び目が作られた。
ドレスは肩を覆い、レースとピンクのリボンで飾られ乳房まで垂れ下がっていた。胴衣は乳房をひとつに引き寄せ、大きな谷間を強調していた。
そのため、アルタンが息を吸い込むと、胸は大きくふくれあがった。
袖はひじで細くなり、しかしそこでかわいい白のレースで広がっていた。大きなスカートの下には、タイトなフルレングスのサテンのペチコートがあった。
それはアルタンの脚の動きを制限していた。短い歩幅の女性的なステップでお尻を揺らして歩くことを強いていた。
それはとてもタイトだったので、どんな細かな動きでも滑らかな制限する感覚を脚に引き起こした。
アルタンにはシルクのストッキングが互いに擦れるのが感じられた。
レースのトップとサスペンダーが腿にピタッとくっついていた。
身体を覆うアンダースカートとレースのストラップのぴったりした感じはアルタンを無力に感じさせた。まるでそれらに縛られているかのようだった。
女性の衣類のシルクの素材は、実際のところ曲線的な女性の姿の上で奇妙にエロチックに感じられた。
下着は特にそう感じられた。シルクのランジェリーと長いスカートの肌触りに刺激されていることに気がついてアルタンはうろたえた。
アルタンは胴衣とサテンのぴったりしたドレスのペチコートに動きを制限されていた。
それはとても身体にぴったりしていたので、アルタンは胸がしめつけられて息ぐるしさを感じていた。そして繊細なブラシが頬を飾っていた。
これはアルタンを壊れやすく、無力に見せるよう画策されていることがわかった。
アルタンには肌にぴったりくっついているシルクの胴衣が感じられた。それはアルタンが動く度に曲線的な身体を滑らかに擦っていた。
アルタンには女の衣装を着ていることが信じられなかった。そして自身の身支度をさせることを許していることも信じられなかった。
心ひそかにアルタンはこの屈辱的な扱いに憤慨した。
しかし選択できないことはわかっていた。彼は同意し、服従したのだ。動きの制限される官能的な女物の衣装に慣れなければならなかった。
もし将軍の思い通りにするのなら、アルタンは残りの人生をスカートをはき、ドレスを着て過ごさなければならないということはわかっていた。