「くそ、あいつぶっ殺してやる!」
俺の名は東野薫。柔道黒帯で中学の番を張っている。隣の南中とのいざこざがこじれて全面戦争になっちまった。
南中の番長は柊っていうんだが、とにかく汚い奴でうちの兵隊が次々闇討ちにあい、戦力は激減。
仕方なく奴とのタイマンでけりをつけることになった。明日がその日だが、柊のことだ、どんな手を使ってくるかわかったもんじゃない。

「薫さん、これ飲んでみたらどうですか」
「なんだこれ?」
「筋肉を強化するカプセルです。会社の試作品です」

昔ぶちのめして配下にした木村がピンク色のカプセルを差し出してきた。
そういや、こいつの親父は製薬会社の開発ナントカだったな……。

「ふーん、おい、ポカリ買ってこい!」
ポカリでカプセルをぐっと飲み干した。
木村の目が怪しく光ったのに俺は気づかなかった……。

興奮のせいかその日の夜は眠れなかった。体が熱くほてり、何度も寝返りをした。
そして、朝を迎えた。

今日は土曜日だから学校がない。俺は9時過ぎにゆっくりと眼を覚ました。
大きく伸びをしてベッドに体を起こそうとした。が、何か違和感がある。
いつもつかまる部分に手が届かない。まるで手が短くなってしまったようだ。
起き上がりにくい。胸の辺りが重い。胸の……!?

「あああーッ!」

俺は大きく叫んだ。Tシャツの胸の辺りが、はちきれそうに盛り上がっている。
思わずさわってみた。柔らかい、そしてデカい……。
Tシャツを捲り上げる。
たゆん、とゆれて張りのある爆乳が現れた。グラビアアイドル並みのおっぱいだ。

(ま、まさか!)

俺はあわててトランクスの上に手を置いた。
無い! あるべきものが無い!
布団をはねのけ、トランクスをずり下ろした。
そこには昨日までのわが分身は無く、縦一本の線があるだけだった。
毛こそ生えてないが、まぎれもなく女性器だ。

(う、うそだろ……)

のろのろとベッドからおり、鏡に全身を写してみた。
(これが俺か……?)
目の前には肩までの黒髪、ちょっと生意気そうな童顔に不釣合いな爆乳の美少女がいた。
どうしてこうなったんだろう?
その時、携帯電話が鳴り響いた。

着信を見ると木村からだ。木村! そう、あいつの薬のせいだ!
「薫さん、おはようございます」
「おい、お前おはようじゃねえよ! どうしてくれんだよ!」
「何かありました? あれ、声が変ですよ?」
「いや、ちょっと、風邪気味で……」
俺は言いよどんだ。まさか女になったとは言えない。
「何か副作用でも?」
「あ、ああ、少しな」
「じゃあ、効果を打ち消す解毒剤用意しましょうか?」
「お、おお! 頼むぜ!」
「じゃあ、10時に部室に来てください」

しかし、どの服を着ていけばいいんだ?
Tシャツやポロシャツじゃ胸がでかすぎてへそが見えちまう。ズボンもゆるゆるだ。
仕方ない、Gパンでウエストをギュウギュウに締めてあまったすそを折り返す。
開襟シャツをはおり、帽子を目深にかぶる。
今日は親父がゴルフ母ちゃんがパートで誰もいない、というかいなくて助かった。
慌てて階段をかけおりる。走るたびに胸が揺れ、生地にこすれて変なカンジだ。
なるべく通行人と目を合わせないようにしてなんとか学校までたどり着いた。

休みの学校は閑散としている。一直線に部室に向かう。
部室に入ったが、誰もいない。

「おーい、木村! どこだ!」
女っぽい声が忌々しい。携帯が鳴った、木村からだ。
「おい、どこにいるんだよ!」
「薫さん、薬を渡す前にやってほしいことがあります」
「何だよ、早くしろよ!」
「目の前に袋がありますよね」
確かに机の上に紙袋が置かれている。
「今着ているものを全部脱いで、その中の服に着替えてください」
「はあ? 何言ってんだ?!」
「とにかく完全に着替えて下さい。終わったら電話下さい。じゃ」

電話はプツリと切れた。
「お、おい!」
リダイヤルするがかからない。電源切りやがったな!
いったい何なんだ……。俺は袋を手にして逆さに振った。
バサバサ音をたてて落ちてきた服は──

「こりゃうちの学校のじゃねえか!」
そう、それは学校指定のセーラー服だった。ご丁寧に靴下、靴、それに下着まである。
(冗談じゃねえ……)
しかし、全ての鍵は木村が握っている。ここは言うことを聞くしか選択肢は無い。
おずおずと手にとって見る。
セーラー服上下と、白いパンツにブラ。白いハイソックスと紺色の革靴。
俺は服を脱ぎ始めた。誰もいないはずだが何故か視線を感じ、後ろを振り返る。
気のせい、だ。

胸が邪魔で服が脱ぎにくい。裸になり、パンツを両手でかざす。
白い綿素材、縁取りフリルとリボンひとつのシンプルなやつだ。
小さく感じたが、両足を通すとぴったりお尻にフィットした。
白いブラジャーを持ち上げ、カップを確認しようとタグを見る。
「G70」
Gカップ!どおりでやたらデカいはずだ。
しかし、何故Gカップだとわかった?
不安がよぎる。何かすごくいやな予感がする。
俺はわざと何も考えないようにして、ブラジャーを装着した。肩紐の無いタイプだ
左右にはみ出た肉を押し込むが、おっぱいがこぼれそうだ。

次はセーラー服を上からかぶり、横のチャックを閉める。スカーフは無い。
ん? こいつはちょっと丈が短い。へそがチラチラ見えちまう。
下に引っ張っても胸で引っかかりこれ以上下がらない。
しょうがない、あきらめて後はスカートだ。
紺色の薄い布地を腰に巻き、ホックをとめてジッパーを上げる。
(こ、これは……)
短い。かなり短い。へその上までもってくるとワカメちゃんみたいに丸見えだ。
ローライズのように下に落として腰履きにして、やっとパンツが隠れる程度。
おかげでへそは全開だ。落ち着かない。
靴下、靴と履いて完成、だ。入り口の鏡で全身を見る。
極限まで露出した白い太腿、へそ出し、服の上からもはっきりわかる巨大なバスト。
(ちくしょう、いったい何でこんなことに!)

携帯でリダイヤル。今度はすぐに木村がでた。
「着替え終わりました? お疲れ様」
「おい、早く薬よこせ!」
「わかってますよ、じゃあ、道場まで来て下さい。もちろん、その格好のままで」
「このまま? ふ、ふざけんな!」
「約束を破ったら薬は渡しませんよ、薫・さ・ん……ククク」
電話は切れた。
何だ、最後の不気味な笑いは?
俺は何分間かぼうっとしていた。しかし、答えはひとつしかない。

ギイッと音をたてて道場の扉を開けた。奥に木村がひとりで立っていた。
「木村!」
俺はまっすぐ詰め寄った。
「おやおや、セーラー服がよく似合いますね、薫さん、いや薫ちゃんかな?」
「てめえ、ぶっとばすぞ!」
「そのきゃしゃな体じゃ、無理だぜ、東野!」
突然後ろから声が響いた。

「柊!?」
何故ここに柊が?
しかも子分を引き連れ、腕組みをしてにやにや笑っている。
「おーこれはこれは色っぽい!」
「パンツ丸見えじゃねーか!」
「おっぱいでけー! 早く揉みてー!」
揉む? こいつら、馬鹿なことを!
「薫さん、あんた罠にはまったんだよ」
罠?
木村が言葉を続けた。
「あんたに負けてからずっとチャンスを待ってたんだ。いつかひどい目にあわせてやろうってね。ずいぶん考えたよ。そして思いついたのさ。
力自慢で柔道負けなしのあんたが女に姿を変えられ、道場で雑魚にねじ伏せられて犯されるのが最大の屈辱じゃないかってね! 柊さんとは話がついてる。もう 逃げられないよ」

「木村! 裏切ったな!」
「おい東野、お前の相手はこっちだぞ」
文字通り雑魚が進み出てきた。南中の奴だが、顔も見たこと無い。
「東野、こいつは俺たちのパシリだ。こいつに勝ったら許してやる。お前が勝つ条件は、こいつがギブアップすること。
ただし、スカート、ブラジャー、パンツを脱がされたらお前の負けだ。その時は、覚悟しろよ」
「そうそう、セーラー服の上着と靴下は残した方が興奮するぜ!」
「薫さん、負けたら全員に……ククク」
じっとりと汗が出てきた。やるしかないのか。

「じゃあ、両者前に出て、東野ストリップマッチ開始!」
雑魚は無造作に近づいてきた。俺はジャブをだすが軽くはねのけられる。
こちらは非力だ。卑怯だが、金的か目潰しを狙うくらいしか手は無い。
そんなことを考えていたらいきなり下半身にタックルされてしまった。
普段ならよけられるのに、靴下で滑ったのもあって横倒しになった。
「うおー! いけいけ!」
「脱がせー! 鈴木!」
この雑魚は鈴木という名前らしい。いかにも雑魚だ。しかし、その雑魚が背後から胸をわしづかみにしてきた。
「でっけー! 最高!」
「や、やめろ!」
もがくが抜け出せない。いいように胸をもみくちゃにされている。

「さて、まずはブラをいただきますか」
背中の部分に手が伸びてくる。下半身をかにバサミのようにされているため身動きできない。
ホックを外されている感触がする。悔しいが、どうにもならない。
「おっぱいまるだしー!」
ブラジャーが投げ捨てられた。同時にセーラー服をたくし上られ、汗ばんだ胸が露出した。
卑猥な歓声がする。この体では力が出ない。俺様が雑魚にいいようにされている。

「お次は下半身ね」
鈴木は俺の顔の上に汚いケツを押し付けると、69のような態勢をとった。
「へへへ、抵抗するのを無理やり脱がすって興奮するぜ」
スカートを脱がそうとしている!俺は手足を振り回し、無茶苦茶に暴れた。
「うひゃー白いパンツがまぶしい!」
抵抗の甲斐なくスカートもはぎとられ、パンツを残すのみとなった。

必死にばたつかせる白い太腿を凝視しながら木村は思った。
(ヒヒヒ、もう少しでゲームセット! 後は集団レイプでボロボロだ。ざまみろ! 東野! しかし、あの薬はすげえなー。本当にあんな巨乳美少女に変身する とは……)
「おい東野、もうギブアップか?」
柊の嘲るような声がする。
(ふざけるな!)
だが、気持ちに体がついていかない。鈴木がパンツを撫で回している。
「やめろー!」

「このままじゃ脱がしにくいな、よっ!と」
鈴木が体の向きを逆にして下半身に組み付き、パンツに狙いを定めてきた。
パンツの両端に手がかかった。脱がされまいと俺は必死にパンツをつかむ。
「無駄無駄無駄あっ!」
か弱い手は簡単に撥ね退けられ、するっと膝までパンツをおろされてしまった。
(いやだ!)
俺は思わず両手で股間を隠した。
「おー! その恥らい、女の子みたいだぞ! 東野!」
パンツはむしりとられてしまった。俺は膝を抱えて横になり、ぜえぜえするだけだった。

「よし、勝負あり! いよいよサービスタイム!」
鈴木と、他の雑魚どもがいっせいに襲い掛かってきた。
両手をバンザイさせられ、両脚を左右1人ずつ押さえられ股を大きく広げさせられた。
無毛ですべすべな股間をじっくり見られている。
「およよ、パイパン!」
「柊さん、どうぞ!」
柊がゆっくりと近づいてきた。俺は精一杯奴をにらみつけた。
「東野、これから何をされるかわかるな? おい、木村! こいつ処女なのか?」
「はい、柊さん。まだタンポンも入ってない真っさらです。破瓜の苦しみ、たっぷり味あわせてやってください」

カチャカチャとベルトを外し、柊がズボンを脱ぎ、トランクスもすぐ脱いだ。
まだ十代の肉棒は天をつかんばかりにそそり立っている。
「や、やめろ……」
グロテスクな肉棒を前に俺は血の気が引いた。あれを、まさか、俺に?
「泣きが入ったか、東野。だが、誰も許しちゃくれねえぜ」
柊がしゃがみこみ、俺の股間に肉棒を押し当ててきた。ぞくり、と寒気が走る。
ぐにゅっとした感触があり、肉棒が股間に食い込んできている!
「痛い! 痛い!」
股間に激痛がする。鋭利な刃物で体をえぐられているようだ。
「きついな、こいつ。さすが処女だ。まだ半分もはいってねえぞ!」
痛い! こいつを押しのけたい!
しかし、手はバンザイで押さえられ、虚しく空をかきむしるだけ。
あまりの痛さに、不覚にも俺の眼から涙がこぼれた。

「おやおや、泣いちゃったよ!」
「こうなっちゃったら、あの東野もおしまいだな!」
柊がぐりぐりと腰を押し付け、肉棒を俺の中にうずめようとしている。
激痛は依然として続いている。俺は歯を食いしばり、のけぞって耐えた。
「よし、はいった! おっ、血が出てきたぜ、東野……処女喪失おめでとう」
腰を前後に柊が動かし始めた。奴が動くたびに脳天まで激痛が走る。
(やめろ! やめてくれ!)
「お前の液体と血でだいぶ滑らかになってきたぜ、ああ、気持ちいい……」
奴の動きがだんだん早くなってきた。目の前にある口の息遣いが荒い。
「お、おおお、ああ、で、でる!」
その瞬間、俺の体の中で何かが爆発し、ドクドクと液体が注ぎ込まれた。
奴が中で出したのだ!俺は思わず眼をつぶった。
「ふー、後はお前ら好きにしていいぞ」
ぐったりした俺を雑魚どもが手荒く弄び始めた。もう抵抗する気力もない。
「薫さん、残念でしたね。あの薬、処女を失っちまうともう元の体には戻れないんですよ。これから一生、レイプされた女として生きてください。フフフ……」
木村の声がした。
戻れないのか、俺、戻れないのか。
必死に胸にかぶりついてくる雑魚ども。押し返す力が出ない。
もう、どうなってもいいや……。


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