生徒会室で待っていたのは、やはり先輩でした。
彼女は戸惑う私を引き寄せて、キスをしてきました。
濃厚なキスでした。まるで私の舌が吸い取られてしまうような錯覚に囚われるほど強く吸い、
喉奥まで舐め回されるのではと思うほど、奥まで舌を絡めてきました。
想像していた以上の淫らなキスに、私の理性はたちまち崩れ去ってしまいました。
押し倒そうとする私を先輩は制止しました。
これ以上待てるわけがありませんでした。いいえ。この時に立ち去っていれば、私は無事だったでしょう。
ですが、童貞だった私には、先輩の挑発に簡単に乗ってしまったのです。
そして私は先輩に誘われるまま、ラブホテルに行きました。
制服のままではと戸惑ったのですが、先輩は平気な顔をして私の手を引っ張っていきました。
今にして思えば、一刻も早く関係をもってしまいたかったのでしょう。
この時の私は、蜘蛛の糸に囚われた哀れな獲物に過ぎなかったのです。
しかし当時の私は、突然降ってきた幸運に舞い上がってしまい、深く物事を考えられなかったのです。
小さな建物でしたが、中は意外に広く、想像していたよりもずっと落ち着いた雰囲気でした。
従業員と顔を合わせるのではないか、学生だと見とがめられるのではないかとびくびくしていましたが、杞憂に終わりました。
その時、私は幸運が続いていると思っていました。しかし実際には、地獄へ通じる穴を一気に転落していたのです。
部屋に入ると、先輩は鍵を締めて私を背中から抱きしめました。
豊かな乳房が私の背中に当たって潰れているのがわかりました。
恥ずかしくも、私の股間はかちかちになって内側からズボンを押し上げていました。
彼女はそんな私のペニスをズボンの上からさすり、耳元で囁いたのです。
「早く、あなたのおちんちんが欲しいな‥‥」
熱い息が私の耳をくすぐったかと思うと、次の瞬間には彼女の舌が私の耳をなでまわしました。
この瞬間、思わず少し漏らしてしまったのをおぼえています。それくらい衝撃的で、気持ちが良かったのです。
先輩が私のズボンを脱がしてゆきます。その間中、先輩は熱い吐息で淫らな台詞を私の耳元で囁き続けました。
私のペニスは今にも精を漏らしそうでした。
やがてズボンが足下に落ち、ブリーフに手が伸び、一気に下ろされました。
この瞬間、私はこらえきれずにとうとう射精してしまいました。
恥ずかしかった……。
射精の刹那的な快感に身を震わせながら、私は下半身を丸出しにして自分の情けなさに腹を立てていました。
しかし彼女は、にっこり笑って、こう言ったのです。
「しかたないわよ。でも、すぐ大きくなるよね?」
すばやく下着姿になって、私の前に回りこみました。
予感はありました。
彼女は、私の精にまみれたペニスをためらいもなく指で優しくつかみ、包皮を滑らせて亀頭をあらわにしました。
露骨……でしょうか。
でも、確かに私は彼女に、濃厚なリップサービスを受けたのです。
先輩は、私の陰嚢まで口に含んでくれました。
アヌスの穴まで舌を差し込んで愛撫され、私は感激と興奮と恐怖に打ち震えました。
友人と回し読みした官能小説のような濃厚なリップサービスで、私はたちまち二度目の放出してしまいました。
チェリーピンクの鮮やかなルージュを塗った唇が、今も鮮やかに脳裏に焼きついています。
さらさらと滑る彼女の長い髪に手をあてながら、私は彼女の喉奥に精液を吐き出しました。
背骨の髄までが出てしまうような熱い気持ちよさだったのを、今でもはっきりとおぼえています。
射精されながらもなお、彼女はまるで、なかなか出て来ないシェイクをストローでも吸うかのように
残った精液を絞り出し、私が萎える暇も与えてくれませんでした。
ようやく先輩が口を離した時、私のペニスはまた固くなっていました。
続け様に二度も射精しても、まだまだ出し足りないような感覚だったのです。
私の股間に顔を埋めていた彼女が上を向き、微笑みながら口を開きました。
舌の上には、どろりとした何か……そう、私が出した精液が乗っていたのです。
彼女は自分の指を口の中に入れ、水飴でもこねるように精液を指に絡めてみせつけました。
唇から先輩の豊かなバストに向かって、私が出したものが流れてゆきました。
やがて先輩は口を閉じて、私にわかるように喉を見せながら精液を飲み下しました。
そして、あごから胸に滴る液体を、指で広げ始めたのです。
「君のザーメンってすっごく濃いわね。溜めていたんでしょ」
彼女が言うほど溜めていたわけではなかったのですが、私はバカみたいに首を縦に振りました。
「ああ……いい匂い。ザーメンとおしっこと恥垢の匂いがするぅ……」
誰もが触れたいと思ってる指で私のペニスや陰嚢を触りながら、形のよい鼻をこすりつけてきました。
私はただ、彼女の思うままにまかせました。
憧れの上級生の顔面に私の一番醜悪な器官をなすりつける背徳の喜びに、私は密かに感動していました。
「君、童貞だよね?」
しばらく私のペニスをいじっていた彼女は、立ち上がって私に問いました。
もちろん私は、首を縦に振りました。
彼女は少し寂しそうな笑顔を浮かべて、こう言ったのです。
「私、初めてじゃないの。ごめんね」
そんなことは関係ありませんでした。初めての女性の体に、私はただ必死にむしゃぶりついていました。
彼女の笑顔は、私に押し付ける運命を知ってのことだったのでしょう。
自分が最後の女性になると知っていた、憐憫の笑みだったのです。
しかし、この時の私にそんなことがわかるはずもありません。
私は彼女に女性の下着の脱がし方や着せ方までていねいに教えてもらいながらも、はやる気持ちを抑えきれませんでした。
早く……早く彼女と一緒になりたい。
それが自分を地獄へと叩き落す決定打になるとも知らず、
私は彼女がなぜ下着の事を説明するかという意味にも気づかないまま、悶々とした気持ちをため込んでいました……。