俺の名は宮下俊之。ごく普通の高校生だった。あの日まではな……
◇◆◇
「さてと。そろそろ帰ろうぜ」
俺は健二を促した。コイツ、中山健二は幼稚園からの幼なじみだ。
「おお、ちょっと待てよ」
――同時刻 オカルト研究部――
「準備は終わったな。これで我々の念願が達成される!」
「遂に淫魔サキュバスの召還ですね!」
「行くぞ。3、2、1……」
そしてその瞬間が訪れた。
俺たちは靴を履き替え外に出た。
外は今日も雲一つない快……
『ゴロゴロ、バリバリ、ドーーーン!!』
ものすごい音と共に、俺は雷に打たれた。幸い意識はあるみたいだ。
「痛ぇ、何なんだ一体」
「大丈夫か……って、お前俊之だよな?」
「何言ってやがる! 当たり前だろ」
でも、何かおかしい。声は高いし、胸も狭苦しい。
しかし異変はこれだけでは無かった。腰のほうが妙に落ち着かない。
触れてみると細長くて柔らかいものが尻の上から出ている。
これは間違い無く……
「尻尾が生えてる!!」
「えっ、しっぽ!?」
そこへ白衣を着た男が2人来た。
「実験は成功したようですね」
「ああ。素晴らしい姿だ」
「てめぇら! 俺に何しやがった! もとには戻れるんだろうな?」
「降魔実験さ。サキュバスを召還したんだ。精液無しでは生きられない淫魔だ」
「あなたは運が悪かった。まあ、諦めてください」
俺は怒りに任せて2人を蹴り飛ばした。
その時変な声を聞いた。
『気持ちよく……してぇ……』
急に身体の芯が熱くなってきた。心拍数もどんどん上がっていく。
頭もぼやけてきた。俺はその場にへたりこんでしまった。
「おい!? どうした?」
健二の声……健二から出るオスの匂い……アソコがジンジンいってる……乳首も勃ってる……
チ○ポが欲しい……しゃぶりたい……
「あ、あのさ……、ちょっと頼みがあるんだけど……」
「何だよいきなり」
まだ引き返せるぞ俺。次の一言さえ言わなければ……そんな俺の思いも虚しく、口に出してしまった。
「……チ○コ…………ちょうだい」
さすがの健二も驚きを隠せなかった。
「もう一回言ってくれないか?」
「チ○コを、俺にしゃぶらせて……」
自分でも驚くような、妖艶な声で俺はねだった。
健二は明らかにためらっていた。
確かに、つい数分前まで男だった奴に自分のモノが咥えられるのはいい気分じゃない。
俺は、何故か涙を浮かべていた。そして一言つぶやいた。
「くれないの?」
それを聞いて健二は、しぶしぶジッパーを下げた。
そこから、ビンビンに張った怒棒が顔を出した。
俺は生唾を飲んで、飛びつくようにしゃぶり出した。
既に俺の身体は俺のものではなかった。
舌は亀頭と裏スジを責め、右手で根元からしごく。
――気持ちいい……――
頭で感じられるのはこれだけだった。
「俊之、ヤバい。イキそうだ!」
一瞬身体が自由になった。
俺は慌ててチ○コから離れようとする。
お預けを食らった身体が、チ○コを求めて疼く。
『精液を飲ませて……』
また頭がぼんやりしてきた……
再び俺は口にくわえた。手のピストン運動を段々と加速していく。
そして、先端から勢いよく白濁液が噴出した。
俺は、それを全部口の中へ運んだ。
甘い……。蜂蜜よりも甘い味がした。
今までに食ったどんな食べ物よりも美味しい。
全ての精液を飲み干すと強烈な嫌悪感が俺を襲った。
逆らえなかったとはいえ、俺はフェラをして精子を全部飲んでしまった。
何より悔しいのは、それを「おいしい」と感じたことだ。
今までの男としての人生がまるで夢のように思えた。
『何グダグダ言ってんの? じれったいわね』
誰かが囁きかけた。たちまち俺は身体の自由を失った。
『精液っていうのは、こうやって集めるのよ!』
そう言うと俺の身体は、おもむろにトランクスを脱ぎ出した。
その下では、したたるほどの愛液がぬらぬらと光っていた。
俺は割れ目をなぞりながら、健二を挑発した。
「俺のアソコに……入れて」
さっき射精したばかりの肉棒が、また勃ち始めた。
「入れてもいいんだな?」
「早くいれてよぉ……気持ちよくして……」
健二はバックの姿勢から俺の膣に差しこんだ。
愛液でよく濡れていたせいか、案外すんなりと入った。
異物が進入するこの奇妙な感覚すら快感となって俺に届く。
健二は腰を強く打ち付けてくる。
チ○コが抜き差しされる度に、俺の膣がこすれる。
「あぁん! キモチイイ……はぁん、ふぅ……」
快感が強すぎて何も考えられない。
先ほど感じた嫌悪感はほとんど無くなっていた。
今はただこの快楽に浸っていたかった。
「ひゃう! イク、イッちゃう!」
「俺もだ!! イクぞ!!!」
二人は同時に絶頂に達した。
膣は、1滴たりとも逃すまいと、チ○コを強く締め付ける。
『こうするのよ。今度からはやってあげないからね!』
余韻に浸る俺に、誰かがしゃべった。
もう気持ち良ければ何でも良かった。
なんだか……眠くなってきた……
バタリ。学校にいることも忘れて、俺は深い眠りに落ちた。