悪寒と苦しみだけが与えられる地獄のような時間、その逃れる事が適わぬ絶望に唐突な介入があった。
「うふうぅッ!」
突然何かが令の秘部を刺激する。
涙の溜まった目でなんとか視線をそちらに向けると、いつのまにか黒服がタケのすぐ後ろに来ていた。
令に馬乗りになっているタケが邪魔になってよく見えないが、
黒服はおそらく令のスカートの下、ショーツの中に手を差し込んでいる事は容易に想像がつく。
明らかに慣れた手つきで黒服は令に快楽を引出すための刺激を開始した。
「んんぅ! むぅ……んんッ!! んんんん――――ッ!!」
「恐怖で壊れられても困るんでな、無理矢理でもその気になってもらおうか」
黒服の指が滑るように令の秘部を刺激し、令は声にならない喘ぎ声を上げる。
その慣れた動きは確実に令の体から快楽を引き出し、令の心が少しずつ意思を無視し始めて、その感覚に靄をかけてゆく。
いくら抗おうとしても体がそれを否定する。
強制的にフェラチオをさせられる嫌悪感が令の意識から少しずつ剥ぎ取られていき、
与えられる快楽に自己の自我が少しずつ誘導されていくのがわかった。
−な……なんで……こんな事されてるのに! そんな……−
明らかに陵辱されているにもかかわらず、自分の体が高まっていく感覚に令は言いようのない恐怖を覚えた。
しかし体は勝手に快楽を求め反応し、熱く火照った体が少しずつ令の意思通りに動かなくなるのを
いくら心を踏みとどめようとしても止めることができない。
いつのまにか意識が秘部の快楽に集中し、令は無意識に口内のイチモツを愛撫してしまっていた。
そしてそのすっかり従順になったかに見えた令に、タケは満足げに笑う。
「へっへっへ、兄貴のテクはすげぇだろう? どんな女もあっさり雌になっちまう。
それに女ってやつは無意識にこいつを求めてしまうもんなのさ。そうだろう?」
そんな事は……―否定しようとする理性、しかしそれにすらも快楽が少しずつ侵食し、
令は最後までそれを意識する事すら困難になっていた。
しかもタケの言う事が少なくとも完全には否定できないのだ。
臭気と嫌悪しか感じないはずの精の匂い……そのはずなのに、令の体の疼きが萎えない。
体がそれを嫌がっていないのだ。
そして黒服の愛撫が重なるように加えられるようになると、それは臭気から女の体を焦がす媚薬へと変貌を遂げた。
体が令の意識を無視して必死にそれを求め、子宮が狂おしいほど疼く。
少しずつ高められ発情した体は本能の命令を優先し、いつしか令は必死にタケのイチモツを刺激するように舌を動かしていた。
奉仕すればするほど黒服の秘部への刺激も激しいものとなり、より深い快楽を求め意識まで暴走し始める。
「ヘッヘッ、なかなかじゃねぇか。さすがにこっちもキてるぜ……このメス豚が」
「んむぅ……ん……んふぅッ!!」
まるで奉仕が快楽を引出すかのような錯覚におちいってしまった令には、もうタケの侮蔑にも嫌悪感を抱かなくなっていた。
ただ無意識に奉仕を続けるだけだ。
しかし……
「……とりあえずそんな淫乱なメス豚にはご褒美をやろう! こぼすんじゃねぇぞ!!」
タケが自身の限界を匂わせた途端、令の意識は一気に現実に引き戻された。
今この状況でタケが達したら……当然令だってその結果がわかっている。
虚ろな快楽で満ちていた心が一気に恐怖に塗り換えられ、令は声にならない悲鳴を上げた。
しかしタケはそんな令をあざ笑うかのようにさらに抽挿のペースを上げ、イチモツが令の口の中をビクビクと跳ねまわる。
「んふうぅ―――ッ!! んうううッ!!」
−いやだ! 口の中に男のなんてやだあぁぁ!!−
タケの言葉に令は必死に懇願する。
しかし声にならない言葉が聞きいれられる訳もなく、たとえ言葉になったとしてもタケが応じるはずはなかった。
もう最後が近いとわかっていても、令にはそれを受けとめるしか選択肢がないのだ。
そして一際大きく突き立てられたイチモツがぐっと跳ねた瞬間、それは訪れた。
「うおぉ……おら、イくぜぇぇ…………おらぁ飲めぇ!!」
「んんんんうぅ――――――ッ!!!」
タケの叫びとともに、熱いほとばしりが令の喉に注ぎ込まれる。
そのどろりとした物体が自身の口内に入ってくる感覚が嫌悪と拒絶を引き起こし、令は涙を流して絶叫した。
しかしタケはそんな令に容赦なく精を注ぎ続ける。
「タケ、そのままにしておけよ。最後まで味見させる」
さらに嫌悪ですぐに口の中の物を吐き出したくなる衝動に喘ぐ令に、黒服はさらに激しい刺激を加えてきた。
令の体がびくんと跳ねる。
「!!!」
その瞬間、雌の本能が無意識に口の中の精を飲み込んだ。気付いた時はもう遅く、タケの精がどくどくと令の喉奥に流れてゆく。
しばらくしてタケがようやくイチモツを離した時、令は咽かえりながらも自身の涙を止める事ができなかった。
それはこれまで感じた事のないほどの絶望と喪失感。
今まで何度かあった一方的に与えられた性的行為でも感じなかった”汚された”ような感覚。
さらにそれを追い詰めているのは、最中に秘部を弄られ感じてしまった事だ。
どうしようもないぐらいの自己嫌悪と陵辱感、しかし状況はそんな令を待ってくれるような状態ではなかった。
「ま、口はそれなりだな。ここ2週間ばかりはハズレばかりだったが、お前はまあ悪くねぇな」
タケが令の顎を掴み、にやついた顔で見下ろす。
ニタニタといやらしい目つきで品定めするような視線が、そのまま顔から下に移動していく。
無論次は……令の心に再び悪寒が走る。当然それ意外の事はありえないはずだ。
逆らえない事がわかっていながらも、なんとか抵抗できないかと令は視線を巡らせる。
自分が悪くなかろうが何だろうが、それでこの先どうなる訳ではないのだから。
ハズレがどうだと言っても……?
その時ふと、先程のタケの言葉が頭に引っ掛かった。
「ここ2週間……?」
どこかで聞いたキーワードだ。それは最近耳にし、自分にも関係があった……
そこまで考え令は、最近姉に注意された最近のニュースの事をようやく思い出した。
最近この近辺で起こっていた連続レイプ……対象は令ぐらいの年頃の女性。
「つまり……あんたたちか!!」
突然令が声を上げた事に一瞬驚いたタケ達だったが、すぐに令の言わんとする事を察したのか、すぐに真顔に戻った。
それどころか詫びれる様子もなくニタニタと笑い出す。
「まあ……世間に疎くなけりゃ、それぐらい知ってても当然だわな。とりあえずはご名答」
令をからかうようにタケがあざ笑う。それがどうしたと言わんばかりの態度だ。
「最近シノギも辛くてな、俺みたいな立場でも売れる女の物色せにゃならん。
しかもいざやってみりゃハズレばかり……ま、そんなヤツぁ壊れるまでヤってポイだがな」
どうでも良い事だとばかりに投げやりにタケは話す。そのまま再び令を見下ろすと、唇を吊り上げるように笑い令の顎を掴んだ。
「だがお前はイけそうだ! とりあえず口で奉仕はできるタマみてぇだしな!!」
「ゆ、誘拐なんて簡単にいくもんか! 人一人がいなくなれば警察だって……」
弱々しく反論する令にタケはさも可笑しそうにケタケタと笑い出した。
そしてあきらかに馬鹿にした顔で令を睨む。
「取引相手はシシリアンやチャイニーズだから、お前が証拠でパクられる可能性なんざねぇのさ。
まして海外にはこの国の法機関なんぞとことん無力だって事、最近の社会事情知ってんならわかんだろ?」
つまり、彼らにとって”アタリ”だった場合……それを想像して令は戦慄する。
そしてさらに黒服が反対側から令を見下ろして令をあざ笑う。
「だがお前はこの話を知ってしまった以上、たとえハズレでも消えてもらう。しかし取りあえず上は合格だ。後は……」
そこまで言って黒服は言葉を切ったかと思われたが……途端、
いきなり令の胸に手をかけたかと思うと制服のリボンを引き千切る。そしてそのまま乱暴に破るように制服を剥ぎ取り始めた。
「うあああぁぁ!! や、やめ……やめて! やだ、やだああぁぁぁ!!!」
それは脱がせるのではなく、まさに力で”剥ぎ取る”という所業だった。
ボタンが跳び、布地がビリビリと引き裂かれる。下着すらも容赦なく剥ぎ取られた。
ほどなくして令は無残に引き裂かれた制服を付けたまま、肢体を晒す事になってしまう。
「タケ、下を調べろ。前戯はいらん」
「へっへっへ、了解!」
ニヤついた笑みでタケが自身のイチモツを手にした。
それは先程出したばかりなのにまるで萎えたような気配がなく、
びくんびくんと震えるその不気味な動きのせいか、むしろ先程より大きさを増したように感じられる。
令はあらんばかりの力を手足に込めて泣き叫ぶが、縛られた手足はびくともしない。
そしてタケのイチモツがピタリと令の秘部の入り口に合わされた。
「さぁて、こっからが本番だ。しっかりと天国につれてってやらぁ」
「やだ……それだけは、それだけはやめてぇ! いや……あぁッ! やああああぁぁぁ―――ッ!!!」
容赦のない突き込みでタケが一気に令の中の深奥に侵入してくる。
これまで受け入れた事もない大きさのイボまでついた巨根の衝撃は、
まるで全身を貫かれたかのうような感覚となって子宮から脳まで一気に駆けめぐった。
「ああうぅぅッ……やだぁ! 抜いて……お願い抜いてえぇ!!」
「けっけっけ、嘘言っちゃいけねぇなぁ。本心はそう思ってねぇんだろ?」
涙を流して懇願する令に、タケは可笑しそうに下品な笑いを浮かべる。
そのまま令の前髪を掴むと、その視線を無理矢理結合されてる秘部へと向けさせた。
「見ろよ、お前のマ○コはすげぇ締め付けと吸い付きだ。
体は欲しくて欲しくてたまらねぇって言ってるぜ。まったくなんて淫乱な女だ!」
「ちが……そ、そんな事は……な……ああぁぅッ!!」
「安心しな。俺は優しいから、そのイヤラシイ体のお望み通りにしてやっからよ!!」
言うが早いか、タケはいきなり激しい抽挿を開始した。
巨大なイボ付きの肉棒が膣のあらゆる場所を蹂躙し、その容赦なく乱暴な突き上げる。
「はあああぁぁ―――ッ!! やぁ……ダメ、こんなああぁう!! ひゃああああぁ―――ッ!!」
タケのそれは技術も何もないただ力まかせの乱暴で単調な腰の突き上げだったが、
それでも令の体を熱く燃え上がらせるには十分だった。
イボのついたペニスに嬲られる感覚は今までに味わった事のない刺激を膣に与え、
未知の領域からくる快楽が令に甘い声で喘がせる事を強要する。
激しい突き上げでぱんぱんと肌と肌がぶつかる音が部屋に響くとともに、
しっとりと汗で濡れた令の腰や胸もそれに合わせるようにバンプした。
それは決してタケに突き上げられている事だけが原因ではない。
混濁した意識の中、令の体は無意識により強い快楽を得ようと勝手に律動を開始し始めたのである。
「こんな……なかで……擦れて……はあああぁん!! んあぁ、ダメえぇ!!」
「ははは、ダメってか! それならもっとダメにしてやるよ!!」
「ふあああぁぁ!! そんな、や……激しくしな……ああ! あああああぁぁッ!!!」
タケがさらに突き上げのペースを上げると、令はいよいよ正常な意識での思考が困難になった。
あらゆる否定の思考が真っ白な光に飲み込まれ、そして理性事態がその白い光に飲み込まれる事を強く望むようになる。
雌の本能が体を支配してしまうと、後はもう堕ちるだけだ。
そんな意識の奔流の中、令は唐突に体が宙に浮いたような感覚を受ける。
それは実際に体が宙に浮いたわけではなかった。
自身の拘束が突然外され、押さえ込まれていた上半身や足が自然にタケと結合している腰の高さまでもってこられたのだ。
しかし手足が自由になったからといっても令はその腰をしっかりとタケに捕まれ、
さらに秘部がしっかりと結合している今の状態では当然逃げ出す事も適わない。
そしてタケは床から令を離せる状況になったのを見て、
そのまま令を抱え上げて腰の上で下から令を突き上げるような体位に体を入れ換える。
「じゃ、アニキ、後ろのチェックをどうぞ」
え……?‐令がタケの言葉の意味を考えようとした矢先、その両腕が乱暴に背中で押えられ縛られた。
見ると黒服がいつのまにか後ろにおり、令の破れたスカートをまくり上げる。
そして自身の菊門に何かが当たる感触がした時、令はようやくその言葉の意味を理解した。